2002年1月前半の戯れ言

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1月15日  翼と少女 後編。

 それは拍子抜けするほどあっけなく終わった。

 今、自分達が居る所は、とある書店の本棚の前。そして今俺がやった事は、これからどこかのオッサンが買うであろう一冊の本を、念動力(?)で別の場所に移動させただけである。

 「これで、終わりなわけ?」

 なんとなく不安になり、隣にふよふよ浮いている、翼を持つ少女に確認をしてみる。

 「うん、大丈夫だよ。これでお終い。お疲れ様」

 笑顔。釈然としないものがあるが、とりあえずこれで身体に戻れると思ったらホッとした。








 何故こんな事になっているか説明せねばなるまい。そのために、少しだけ時間をさかのぼる。








 「――ここは、あなたの夢の中です。ただ、あなたの身体は今交通事故によって意識不明の重体です。そして、このまま放っておくと死んでしまいます。脳死、というやつですね」

 とんでもない事をさらっと言われた気がする。

 「しかし、本当ならば、あなたはここで死ぬはずじゃないんです。ですから……えーと、『時間の流れや運命を司る神様』の下で働く私と、夢の中で会っているわけです」

 「死ぬはずじゃない……?」

 「そうです。正しい運命の流れでは、あなたは助かる事になっています」

 「はぁ。で、『お願い』とやらを聞いたらここで死なずにすむ、と」

 なんとなく言いたい事は分かってきた。要するにマンガの『幽遊白書』みたいなものなんだろう。何もなしに復活させるわけにはいかないが、条件をクリアすればちゃんと生き返る事ができるわけだ。もっとも、俺はまだ死んだわけじゃないらしいが。

 「そうです。そこで、あなたには死ぬ前に幽体離脱して、ちょっとした事をしてもらう事になります。もちろん幽体離脱は、こちらに任せてもらえればすぐにできるので、ご安心を」

 最初と違い、すらすらと説明していく。どこかの企業のマニュアルに載ってそうな口調だ。……もしかして、本当にマニュアルがあったりするんだろうか? まぁ、そんな事はどうでもいい。

 「……で、何をすればいいわけ?」

 「あなたの死の他に、実はもう一つ運命の流れから外れそうな事があるので、それを止めてもらいます」

 「ちょっと待て、幽体離脱した俺って、要するに霊体だろ? どうやって止めるんだ?」

 「念動力」

 「うわ。嘘くさ」

 さらに展開が現実外れなものになってきた。もとより単なる夢だと思ってはいるが、いい加減馬鹿らしくなってくる。

 少女はその態度が気に入らなかったのか、とたんに表情を変え、憮然として言った。

 「あー。何でそんな事言うかなぁ。このままだと死んじゃうんだよ?」

 「って言われてもなぁ……」

 いくら夢とはいえ、こんな事を信じたつもりになるのも抵抗がある。いつも、超常現象だとかを鼻で笑ってるような奴だからな、俺は。

 少女は呆れたような顔で小さく溜め息を吐くと、ズズイッと顔をこちらに近づけてくる。

 「あのねぇ。これがただの夢だったらそのまま知らんぷりしててもいいけど、本当の事だったら生き返る事のできるチャンスを、みすみす見逃す事になるんだよ。それでもいいの?」

 確かに、本当だったとしたら困る。保険として、一応話くらい聞いた方が良いのかもしれない。

 「まぁ、よくはないな」

 「でしょう。確かに幽体離脱しただけで、念動力使える人って少ないんだけどね。でも、心配しなくても私達の権限で、確実にそういう力使えるようになるから」

 そう言って少しだけ偉そうに、無い胸を反らす。何故か、言葉使いまで変わっている。多分こっちが地だろう。

 ふと気になった事があるので尋ねてみる。

 「でもなんで自分達でやらないんだ? それ」

 「それはね、私達は直接……というより、物理的に干渉してはいけない事になってるの。こういう緊急事態の時も、あなたみたいな人に協力してもらって解決する事になってる」

 よく分からないが、そういうものなのだろう。分かろうとさえ思わないが。ついでにもう一つ尋ねてみる。

 「で、止めたい事って何なんだ?」

 俺としては気になる所だ。確か「たくさんの人の命が懸かってるんです」とか言っていたが。

 少女はニヤリと笑い、良く通る高い声で、はっきりとこう言った。




 「飛行機の墜落事故」






 それから、二つ返事でそれを引き受け、幽体離脱(もちろん初体験)した。その時、ベッドの上に横たわる自分の姿を見て落ち込んだり、親や友人に自分がここにいる事を分かってもらえなくてヘコんだりした。

 この時にはある程度、少女の話を信じるようになっていた。何故かというと、いくらなんでもここまで凝った夢は見ないような気がしたからだ。それに夢にしてはすべての感覚がはっきりしすぎている。

 そして本来の目的を果たすため、言われるままに少女についていったわけだが……

 「本当にあれだけなのか?」

 当然の疑問だった。

 「うん。オッケー。これで自分の体に戻れるよ。でも何、そんなに信じられないわけ?」

 「そうじゃなくて、あの本の移動と、飛行機の墜落事故の間にどのような関係が?」

 少女は人差し指を頬にあて、首を傾げて「んー」と少しの間考えてから言った。

 「カオス理論、バタフライ効果って知ってる?」

 「……いや、それにしてもだな、何でこんな回りくどいことを? 直接墜落の原因を除けば良いんじゃないのか?」

 「確かにそれでも止める事はできるんだけどね。今度はその修正した部分が原因となって、運命の流れが変わってしまう事になるの。時にはもう修正できないくらいにね。 だから、できるだけ流れに影響を与えないような修正方法を探し出して、実行する事になってる。今回はそれがあの本の移動だったというわけ」

 「はぁ……」

 分かったような分からないような……




 程なく自分の身体がある病院に到着。少女が俺を身体に戻す準備を始める。

 「ま、とにかくこれで俺は身体に戻れるってわけだ。よかったよかった」

 ここでふと気付く。

 「って事は、もうあんたとはお別れなんだよな。世話になったな」

 少しの間だったが、これはこれで楽しかったし、最初に見た笑顔が印象的だったので、これでお別れだと思うと少し寂しかった。

 しかし、少女はいつもと変わらぬ笑顔を向ける。

 「ううん、こっちがお願い聞いてもらったんだし。それに、もう会えないって訳じゃないから」

 「どうゆう事だ?」

 「本当に死んだらまた会えるよ」

 「はは……でも、そんなにすぐには来てやらないからな」

 2人で笑う。和やかな空気が流れる。視界が少しずつ暗くなってくる。身体に霊体が引き付けられる感じ。そろそろ別れの時間のようだ。

 ひとしきり笑った後、少女はこう言った。






 「一ヶ月くらい、すぐだよ」






 ……………………

 「…………はい?」

 なんか、最後の最後でものすごい爆弾発言が出た気がする。

 「ど、どうゆう事だ!? い、一ヶ月って……」

 「つまりね、あなたはここで死ぬわけじゃない。けど、運命の本来の流れだと、リハビリが終わって退院する日、その日にまた交通事故にあって、死ぬ事になってるの」

 「お、おい冗談だろ?」

 「ううん、本当」

 少女は、笑みを崩さない。

 「ふ、ふざけんなよ! せっかく身体に戻れるのに、そんな事になってたまるかよ! 絶対に回避してやるからな! 交通事故にあうって分かってれば……」

 「それ無理。だって身体に戻ったら、今までの事忘れるもの」

 少女は、笑みを崩さない。

 「……」

 「……」

 俺が絶句していると、少女は、やはり笑顔のままで手を振る。

 「じゃあ、また会おうね」

 今は少女の笑顔がとんでもなく憎かった。

 そして、薄れゆく意識の中、ポツリと俺は呟いた。






 「結局死ぬんかい、俺」








============

 一ヶ月後、主人公が死んで再会した後、2人はパートナーとなり、いろいろな事件を解決するのは、また別のお話<え?




 って感じで、無理矢理終わらせてみた。強引に途中省きすぎ。

 これだけなのに疲れた。やっぱり小説書く人ってスゲーなぁ……

 1/18  さらにちょっと修正。



1月14日  翼と少女 前編。

 「あの、お願いがあるんです」

 意識が覚醒してから最初に聞いたのがそれだった。

 状況が理解できていない。辺りを見回す。しかし、自分の周囲には、現実感が伴わない空間が広がっている。空は白く、地平線の果てまで続くのは蒼い床。その中で自分の側に立っている少女。しかもその背中には純白の翼。

 年の頃は15,6くらいか。背中の翼と同じく、着ている服も清潔そうな白のワンピース。髪の毛は漆黒で白と黒とのコントラストが鮮やかだ。顔は結構好み。今は真剣な表情をしているが、きっと笑ったら可愛いだろう。さっき聞こえた声はこの少女のものだろうか?

 「なんなんだ? ここ……」

 これ、やっぱり夢だよなぁ。とか思いながら、真剣な表情でこちらを見つめている翼のある少女に聞いてみる。

 「お願いがあるんです」

 無視かよ。まぁ、これ夢だろうしな。そんなもんなのかもしれない。とりあえず流れに身を任せてみよう。

 「『お願い』って、どんな?」

 そう言うとパッと顔を明るくし、たたんでいた翼までバサッっと開く。羽根がいくつか宙に舞う。素直に奇麗だなと思った。そして、一泊置いてから、少女は笑みを浮かべながら、よく通る高い声でこう言ったのだ。




 「死んでください」




 たっぷり10秒間思考停止。なんとか平静を取り戻し、なんとなく白い空を見上げ、呟く。

 「早く覚めないかな。この夢……」

 「え!? あ、あ、あの、それだけじゃなくて! えっと、とにかく話だけでも聞いて下さい!」

 かなり小さい声だったはずだが、少女には聞こえたらしく、やたらと焦っている。しかし、いきなり「死んでください」と来るとは。さすが夢、展開が突飛だ。少女はオドオドしながら話を続ける。

 「あの、死ぬといっても、仮死状態みたいなものなので安心して下さい。後で体に戻れますし。……あ、こういうの幽体離脱って言うんですかね? とにかく、たくさんの人の命が懸かってるんです。協力してください」

 「もう少し整理して話してくれ。訳が分からん」

 今の説明ではほとんど何も解らない。「人助けをしろ」みたいな感じだろうが、とりあえずもう少し詳しく話を聞きたかった。面白そうなので少し付き合ってあげようとも思ったのだ。

 「あ、はい。えっと、どこから説明すればいいのかな……」

 「まずは、ここはどこか。そしてその次に君は誰なのか。そして君は俺に何のために、何をして欲しいのか」

 少女は考えを整理しているのか、顔を下に向け、唸っている。そして、しばらく考えた後、顔を上げた。



 「分かりました。まず、ここの事ですが――」









1月12日  頭に浮かんだ場面シリーズ。



 
謎ジャムを塗られて体育座りで黄昏てる食パンマン。




1月11日  頭に浮かんだ顔シリーズ。



 
劇画調の顔で頭突きを連発するタラちゃんの顔。




1月10日  頭に浮かんだ言葉シリーズ。



 
ほとばしるメラニン色素。




1月9日  運動せな。

 純潔は守られた。




 「すでに汚れてるだろ」というツッコミは聞こえません。



 さて、今日は模試のために学校にいったのですが、風が。それはもう風が。痛いんです、風が。

 私が卒業したI高校は北と南を山で挟まれている所でして、冬になるとそれはもうあり得ないぐらいの風が、西から東に向かって吹きます。多分凧上げしたら普通に糸切れます。

 朝は風が弱いのですが夕方は凄いです。酷い時は自転車こいでも前に進みません。思いっきりこいでも進まないんです。全力でこいでも、歩くぐらいのスピード。

 というか、何もしなかったら下り坂であったとしても押し返されて昇ります。

 この風のせいで学校の校庭の砂がすっ飛ばされてしまい、毎年春になると新しい砂を買っているようです。結構な金額になるとか。

 今日久々に自転車で風を受けて、よく三年通ったなぁ……とかしみじみと感じました。






 要するに、既に筋肉痛なんです



1月8日  とりあえず。

 結果発表ー。

 なんのかというと、天沢さんが企画しやがった「蒼猫さんがそれと気付かずに使ってしまった801マンガをナイトメアとかーでぃなるさんのどちらに押し付けるかケテーイ企画」のです。



 では得票数。


 ナイトメア   1票

 かーでぃなる 1票



 って事で、「Silent Night」ではこのような結果になりました。あとは他のサイトでの結果発表待ちです。


 お願いだから負けさせて下さい。5の倍数票差以外で。にしても投票数が尋常じゃなく少ないんですが、他の所はどうなんだろう……



1月7日  金欠かもね。

 メールにて……

 友人「あ、うち来るんなら俺の昼飯もついでに買ってきて」

 私「おけー。んじゃ適当に買って逝くよー」


 ・

 ・

 ・


 私「買ってきたぞー」

 友人「ああ、メールし忘れてたけど、それあんたの奢りね










 笑顔でドロップキック



1月6日  今日はプロローグだけ。

 1月6日です。


 だから何だと言われるとあれですが、「Kanon」久々にやり始めます。






 ゲーム内時間に合わせて。



1月5日  実験したい。

 秋葉原に妹を連れていって「お兄ちゃん!」って呼ばれると周りのそれ系の人が振り向くって本当ですか?




 なんか想像するとすっげぇ笑えるんだけど。



1月3日  ってゆーか、オチてない。

 何回も書いている気がするが、私は猫が好きである。

 私の膝の上で「でろー」と伸びきった猫を眺めていると、こっちが「はにゃーん」となってしまう。あまりにも表情がとろけているので、正直他人に見せられたもんじゃない。

 正確に言うならば絶対に他人には見せたくない。多分見られたら顔が真っ赤になる。もし他人が見たとしたら思わず「赤っ!」と素でツッコミを入れてしまうほどに。そう考えると私の顔はボケにあたるのか。


 ところでツッコミとボケで思い出したのだが、この正月テレビで、新春初笑いとかなんとかでコントなどがあり、それをだらだらと見ていて思ったのだ。 ツッコミは勿論重要だが、ボケがあってこそのツッコミなのだなぁ、と。

 ツッコミ無しのボケというのは成立する事があるかもしれないが、ボケ無しのツッコミというのは成立しない。もし、それをやろうとしても、うまくいかない。 自分が連れてきたにもかかわらず、膝の上の猫に向かって「なんで猫やねん!!」とツッコミを入れてひっかかれたり、 ガスコンロの火に向かって「燃えてるやんけ!!」とかいって手でツッコミ入れて火傷するのがオチである。 オチがついてしまっているが、これはツッコミが原因ではなく、その行為事態がボケになっているのだ。

 もう一つ重要な事がある。自分独りでボケても意味がない。観客あってこそのボケである。自分独りで「燃えてるやんけ!」とかやって笑っているとしたら、凄く恐い。 たぶん「13日の金曜日」と「すきしょ」をかけて「SS版デスクリムゾン」で割ったものよりも恐い。

 このように、ボケといっても誰かに見られていないと成立しないのだ。という事は、もし誰もいない所でボケをやったとしたら、それはボケとして面白いかどうか判断できるのだろうか?

 独りで言ったりやったのならば、「ボケ」ではなく「独り言」もしくは「単なる奇行」というのではないか。 誰かに見せてみれば、その時点で面白いか面白くないかの評価が決まるが、誰かに見せるまでは「面白い」か「面白くない」かは分からないのである。


 とりあえず思ったのは、うちの猫に「シュレディンガーの猫」というあだ名が似合いそうだという事だ。<強引だ




 追記

 センター近いんでテンパってます



1月2日  あけまして。

 どうも明けましておめでとうございます。

 実は、親に拉致られて田舎に帰っておったのですが、暇な事暇な事。1日に帰ってくると思っていたのですが、帰ってきたのは今なのですよ。

 とりあえず積んでたライトノベル持っていってダラーっと読んだり、ノヘーっとテレビ見てたりしたのですけれど、本当に受験生ですか俺は?

 それは置いときまして、今年も皆様よろしくお願いします。






 ちなみに年賀状は「トンキンハウス」からしか来てませんでした。わーい







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