2005年11月前半の戯れ言

TOPページへ
前に戻る


11月15日  。

 はい、では今月の電撃文庫感想のコーナー。点数は10点満点で甘め採点ですよ、と。




●私立! 三十三間堂学院(2)  著/佐藤ケイ

 陰謀策略が渦巻く政略ラブコメ第2弾。って、今回は「政略」ではないか……さまざまな思惑陰謀渦巻くタクティカルラブコメ第二段! って感じかなぁ。

 うん、「タクティカルラブコメ」。これが一番しっくり来る。という訳でこのジャンル名で定着しないかなー<するわけない。

 タクティカルというより、ストラテジーな気がしないでもないですが。

 そんなわけで、やっぱりこのシリーズ面白い気がしますよ? と、思わず疑問形になってしまう私ですが、気に入ってます。

 個人的に真奈とか良久とか萌えです。ハイ。

 というか、キャラが増えすぎて訳わからんことになってきましたがまだまだ増えるんかなー。


 9点


●ボクのセカイをまもるヒト 著/谷川 流

 うあー、なんか滅茶苦茶この人らしい内容だー。主人公というよりも、お姉さんの方が作者の味が出てるキャラだと思いますよ?

 私の中でこの作者と佐藤ケイって微妙にイメージが被るんですが、やっぱり両者ともメタ視点っぽいからですかね? あまり芸風は似てないと思うんですけど。

 先が結構気になるので早く続きを出して欲しい所。


 9点


●AHEADシリーズ終わりのクロニクル(6)<上>&<下>  著/川上 稔

 セッションきちゃったー。……この作者限定の便利な隠語よね。

 それはともかくとして、読み応え十分でした。会議の辺りなんかは本気でわくわくしながら読めました。

 次巻は完結。予想通りの巻数で終わりますが、今回「きよしこの夜」は出ていないので、普通に次で6番歌って終わり、ですかね。6の上中下にせず、「7」に続くということは、数字に何か特別な意味を込めているのでしょう。

 最終巻は千円オーバーの値段から察することができるように、ページ数が凄いことになってますが、何はともあれ全ては来月、です。


9点


●灼眼のシャナXI 著/高橋弥七郎

 吉田さん可愛いよ吉田さん。

 ……ごめん。実は読んでない。あ、でもイラストだけはパラパラ見ました。

 何故かヒロイン2人が胸揉まれてました。あー、まぁ、読者サービスとしてはいいんじゃね?<投げやり

 アニメ化の余波を受け、えらい売り上げが上がっているようですが……アニメ自体の出来は悪評しかききません。

 来月くらいまでには時間かけて読もうと思いますが、面白いと思えなかったらこの巻でこのシリーズは切ることにします。話を引き伸ばしすぎだわ、まじで。このシリーズ、1巻飛ばしで読んでも状況把握できるんじゃないかなー……


 ?点


●Hyper Hybrid Organization00-03 組織誕生  著/高畑京一郎

 帯の売り文句、「萌え0%」に超絶苦笑。

 というわけで、外伝が終了。次からはようやく本編に力を入れてもらえるわけです。外伝も結構面白かったですけどね。

 書下ろしがないー。ということであとがき読んだわけですが、あと1年の間に3冊本を出すって言ってますよ? この人。

 さーて、来年の言い訳が楽しみですね? <すでに出ないことを前提

 予想としては、2冊出て3冊目の予告がギリギリ間に合うくらいかと。


 8点








 要望があれば、今まで書いた感想を、一箇所にまとめたりしようかと思うのですが、需要ありますかね?




11月14日  。

 「幸」せと「辛」いって字似てるよね。




11月13日  。


 ・暇だから姉ちゃんと語ってみる

 前にも紹介したことあるのですが、今見てみると続きがある上にやっぱり面白っ! って感じなのです。つーか、本気で爆笑したのなんて久しぶりな気がする……




11月12日  記憶の彼方。

 書庫の『題名不定』第16回

 ============



 朝、1時間目の授業中。俺はとことん眠かった。
 もちろん前日のゲームやるための徹夜が原因である。普段の俺なら、こういう時には容赦なく寝るのだが、今はそうできない理由があった。ちらりと隣を見る。
「どうかしたのか?」
「いや、何も」
 本日転入してきた、羽澄がいるからだ。さすがに俺も、机を引っ付けて教科書を見せている状態なのに、自分だけ寝るなどという図太い神経は所持していなかった。というか、ただでさえ注目されているだろうから、絶対に教師にバレる。
「眠そうだな。ちゃんと寝ていないのか?」
 あくびを噛み殺しているのを見られたのか、羽澄がそんなことを聞いてきた。
「昨日新作のゲームソフトが出てね。それやってた。このクラスの何人かは同じなんじゃないかな」
 実際幹久も眠そうだったし。
「夜更かしするのは構わないと思うが、実生活に支障が出るのよくないな」
「仰るとおりです」
 そう言ってから、さきほどから催眠術にしか思えない教師の話に耳を傾ける。内容は頭に入ってこない。当然だ、眠すぎる。
 隣を見ると、羽澄は真剣な表情で板書を書き写している。見た目どおり、真面目なのだろう。髪の毛は後ろに垂らしておくと椅子で邪魔になるのか、肩から前に回しているため、うなじが見えていたりする。
「今度はなんだ?」
「いや、授業の進み具合とか、前にいたところに比べてどうなんだ?」
「そうだな。この世界史については、たいして以前と差はない。近代史から習っていく方針だったら、ちょっと困っていたな」
「大抵のところは時代順にやっていくんじゃないか?」
「まあそうだが。他は、国語や英語については進み具合とかはそれほど関係ないからな……。あとの問題は数学くらいだろうか」
「まー、数学は先生がアレだから。聞けば気持ちよく教えてもらえると思うぞ」
「確かに。いい先生だ」
 そう言って羽澄は板書を写す作業に戻った。
 しかし、なんだ。初対面だというのに、割と打ち解けてるな、俺達は。
「それにしても、驚いたよ」
 羽澄がノートを書きながらそんなことを言った。
「ん? 何がだ?」
「このクラスにキミがいる事に。先生から聞いていなかったからな」
 ……む?
「まったく、先生も人が悪い。何かを隠している態度だったが、別に隠すようなことではないじゃないか。そう思わないか?」
 いや、そんな事を言われてもな。
「俺達、前に何処かで会った事あるのか?」
「……」
 羽澄は一瞬きょとん、とした表情をしてから、こちらを睨みつけてきた。
「覚えて、いないのか?」
 顔立ちが整っている分、睨みつけられると結構怖い。俺は記憶を探す。最近の記憶から順番に遡っていく。高校入学時、中学時代。必死で探す。
「……」
 ……やばい、本気でわからない。
 そんな俺の様子を見て、羽澄は溜息をついた。
「覚えていないのはよーく分かった。もういい」
「あー、あの。ゴメ……ン?」
「いや、謝らなくてもいい。言われてみればそうだな。覚えてなくても仕方ないのかもしれないな」
 そんな残念そうな顔して言われても。
「もう少し頑張ったら思い出す、かも?」
「いいさ、無理に思い出さないでも。ただ……」
「ただ?」
「昔のことは、キミが思い出してくれるまで何も話さないことにしたからな。こう見えて、結構ショックだったんだ。こちらは見てすぐ分かったというのに」
「いや、悪い……」
 羽澄が首を振る。
「別にいい。今思えば、先生の態度はこういうことだったのかもしれないな。納得だ」
「先生も関係してるのか?」
 俺のセリフにまたしても驚いたようにこちらを見つめてくる羽澄。
「あー……また地雷踏んだ?」
「いや、なるほどな。覚えていないものは、仕方がないさ」
 俺のセリフに苦笑を見せる。
「質問に対する答えだが、私からは何も言わない。先生もおそらく何も言わないのではないかな。知りたいなら、自分で思い出せ」
 忘れられていたことに対する、ささやかな仕返しだよ。と、羽澄は笑顔で言った。

「おーい、そこ。転入早々仲がいいのは素晴らしいことだが、こっちの話も聞いてくれよー」

 その声にハッとして前を向くと、教師が半笑いでこちらを見つめていた。教室の中へ男子生徒からの殺気が膨れ上がる。
「失礼しました」
「すいませんでした」
 羽澄に続いて謝っておく。
「まーこれからはちゃんと聞いてくれ」
 ……なんか、空気が痛いなぁ。参ったなぁ。
 羽澄のほうを見ると、同じ事を考えていたのか、ひょいっと肩をすくめる。
「まあとにかく、これからよろしくお願いする」
「ああ、こちらこそ。……出来る限り早く思い出すよ」
 俺の言葉に羽澄が少しだけ笑って応え、2人で授業へと戻っていった。



 ============

 羽澄の口調が予想外に難しい……油断してると主人公と被る。

 まーそれはともかく、こんな感じです。




11月11日  。

 どうでもいいことではあるが、「大丈夫」という言葉の名詞としての意味は現代における生活で使われることがあるのだろうか。

 例えば、2人の女子高生が、

「ねー、今から会う竹原君ってさ、わたし会ったことないんだけど、変な人じゃないよね? どんな人なの?」

「大丈夫だよ」

 などという会話があったとして、ここでの「大丈夫」は基本的に[立派な男子(名詞)]の意味ではなく、[危険や心配のないさま。まちがいがないさま(形動詞)]の意味でとるであろう。ここで一番大切なのは、何故会話の例が女子高生なのかは気にしないことである。

 まぁ、なんというか、「私は大丈夫である」という命題があったとして、どちらの意味でも『偽』になるような気がするのは気のせいであって欲しいものである。




11月10日  。


 何となく「女の子が制服にエプロンをつけて目玉焼き作るために卵を割っている姿」のヴィジョンが脳裏に浮かび、「うむ、良いな」などと思った木曜日の昼。






 というか、なんで「卵を割っている」とか、そんなに細かい妄想なんだ。大丈夫か私。<大丈夫じゃない




11月9日  。

 電撃文庫の新刊ゲットー。



 レジの人が女の人だったら「終わりのクロニクル6」の上下(同時発売、両方600P越え)を「カバーつけてください」と言って、困っている姿を見てニヤニヤするプレイ。




11月8日  。

 印象に残ったコピペシリーズー。




148 名前:名無し職人 投稿日:2005/08/17(水) 01:50:25
537 名無しさん@非公式ガイド sage New! 2005/04/09(土) 20:09:27 ID:???
スカートあってのパンツだ。
パンツというものはもろに見るより
スカートごしに見たほうがエロいと思うのは俺だけだろうか。


538 名無しさん@非公式ガイド sage New! 2005/04/09(土) 20:46:47 ID:???
>>537
こんな場所で出会わなかったら
親友同士だったかもしれないな





11月7日  。


 ・Eternal Fighter ZERO

 最終パッチが来たそうな。

 とか思ったら秋子さん使えるようになってるー!!

 制服名雪とか、まじで作ってたんですね。神奈も普通に使えるように。やっぱりドット絵イカスなー、などと思ってたらボス使用のまんまですよ。せめて火力落として、判定を弱くしてくれればいいのに……。というか、アカシックバスターわろた。

 秋子さんの謎ジャムの演出が妙に凝ってるのがいい感じ。みさき先輩は食べすぎ(笑

 ちょっと探してみたらこちら様で謎ジャムムービー発見。食パンをナイフとフォークで食べる佐佑理さんが妙に浮いとる……




11月6日  。

 レビュー更新『MemoriesOff#5 とぎれたフィルム』

 キャラはかなり好き。メモオフシリーズで、久しぶりに楽しめた気がします……




11月5日  。

 何となく印象に残ったコピペシリーズー。




アメリカの片田舎にホームステイしてた時の話です。

アメリカはノーブラとノーパン率が高い。
私が滞在させてもらったお宅は10代の娘さんが4人おり、
その全員がノーブラだった。
タンクトップ着てるのにノーブラだったりする。
私なんかより遙かに大きな二つの小山の頂にポチッとしたのが丸見え。
ある時、4人+私で連れ立って出かけたときに雨に降られたんです。
そしたら濡れた衣服が体に貼り付いてもうポチッの色がわかるぐらいスケスケ。
さすがに「恥ずかしくないの?」って聞いたら「日本人はシャイだね。」って笑われました。

この話を旦那にしたら「いーなぁ!アメリカ素敵だなぁ!俺も行きたい!」
と床をゴロゴロ転げ回った。
力一杯踏みつけることに躊躇いはありませんでした。







 俺も踏まれてー<ぇ?




11月4日  始動。


 『題名不定』第15回

 ==================


 ぅぉおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオッッッ!!!


 教室がゆれた。多分、比喩なしに。
 原因としては、教室中の男子が一斉に立ち上がってガッツポーズをとり始めたことが挙げられる。そのせいで、鼓膜がビリビリと震えて耳鳴りがしている。寝不足の頭には、正直キツイ。
 男子どもは今度は近くの連中とハイタッチをして回りながら騒ぎ続けている。どうしたものか、これは。
「ちょ、ちょっとうるさいよ皆! 静かにっ、静かーにっ!!」
 先生も負けじと声を張り上げ、騒ぎを収めようとしているが、全然効果がない。……先生、皆から愛されてるけど、求心力はないんだろう。憐れな。
 寝不足で少々機嫌が悪いというのに、何でこんな騒ぎに巻き込まれないといけないのか。いまだ続く騒ぎに、ちょっとキレてみてもいいだろうか。いいよね?
 立ち上がり、決意を込めて声を張り上げようと口を開く。

「いい加減に黙りなさいっ」

 一瞬で静かになった。
 ちなみに今のセリフは俺ではない。とりあえず、俺の変わりに状況を静めてくれた、とてもよく通る声の持ち主の方に視線を向ける。
「…………」
 秋月さんが頬を染め、ちょっと恥ずかしそうな顔をして下を向いていた。
 ……うん。まぁ、なんというか。流石。と言って、いいのかどうか。
「ほら、皆ちゃんと席についてー」
 先生がぱんぱんと手を鳴らしながら促すと、今度は皆その言葉に従った。
 そういえば、転入生はどうなったのだろう。疑問に思い、探してみるとまだ扉の近くで突っ立っていた。まぁ、当然のような気もするが。
 そちらを見て、何故あんな騒ぎになったのが俺にも分かった。
「それじゃ、麻生さん、こっちに来て」
 先生がそう言って手招きをする。それに従って歩き出した転入生に、教室の至る所から溜息が漏れている。
 要するに、とんでもない美人だった。歩くたびにさらさらと流れる髪は先生よりも長く、腰丈は余裕である。表情もキリッとしていて、意志が強そうな印象を受ける。あー、あと胸がでかい。……Eくらい?
 正直、美人度で言えば秋月さんとタメを張る。確かにこれくらいに美人であれば騒ぎにもなるかもしれない。それにしてもちょっと行き過ぎていたが。このクラスに馬鹿が多い証拠だ。
「それじゃ、さっそくだけど自己紹介をお願いね」
 そう言いながら先生は転入生の名前を黒板に書いていく。それが終わるのを待ってから転入生が自己紹介を始めた。
「名前は、麻生羽澄という。少々事情があり、この時期での転入になった。先ほどの様子から察するに、とても楽しそうなクラスだという印象を受けたが、その皆の仲間になれることを嬉しく思っている。不慣れなこともあると思うが、よろしく頼む」
 頭を下げる。「こちらこそー」、「よろしくー」という声が至る所から上がる。
 それにしても変わった喋り方をする娘だ。
「麻生さんの席は、あの空いている席ね」
 コクリ、と頷いて転入生がこちらに歩いてくる。途中、級友とすれ違うたびに「よろしく」と声を掛け合っている。口調とは違い、その印象は柔らかい。
「それじゃ、授業が始まるまで、あんまり騒がないようにね」
 そう言って先生が教室から出て行った。
「……」
 ……ん? 何か最後にこちらの方を見ていたような気がしたが、なんだったのだろう。何か善からぬ企み事をしているときの顔だったような気がするが。
 そんな事を考えていたら、いつの間にか俺の前まで転入生がきていた。社交辞令として、挨拶は必要か。
「これから、よろしくな」
「キミ、は……」
 声をかけたのだが、転入生はこちらの顔をじっと見つめたまま動かない。
「どうした、何か俺の顔についてるか?」
 訝しげに声をかけると、固まっていた転入生がようやく動き出した。
「ん? ああ、すまない。少し呆けていた。なるほど、そういう事か。先生の含み笑いの意味がわかった」
 先生? 何のことだ?
 疑問に思う俺に、転入生が握手を求め、手を差し出してくる。
「先ほど言ったように、私の名前は麻生羽澄だ。羽澄と呼んでくれていい。こちらからもよろしく頼む」
 手を握ると同時に、羽澄がふっと微笑む。そして握手を解くと、俺の隣の席に座った。
 ……むぅ。見惚れるほどの微笑だったが、他の奴にはこんな風に握手をせず挨拶だけだったような。
 って、あれ?
 何となく教室中の視線がこちらに集中している気がした。特に男子生徒からの視線が物凄く痛い。中には口の端を吊り上げ笑っている奴もいる。いや、それマジで怖いから。
 少しばかり脂汗を流していると、羽澄がこちらへ机を寄せてきた。
「なんだ、どうした?」
「まだ教科書が全て揃ったわけではないんだ。だから、まだ用意できてない教科は見せてくれると助かる」
「そういうことなら、もちろん構わないが」
 机の中から引っ張り出した教科書を、よく見えるように2人の間に置く。肩を寄せ合う格好になり、羽澄の髪の香りが分かったりして、少々心臓に悪い。
 そしてさらに男子の視線が痛くなる。やはり心臓に悪い。
 チャイムが鳴り、教師が入ってくる。
 が、なんとなくまだ教室の空気はピリピリしている。はぁー、と溜息一つ。

 俺、何もやってないよなぁ。という呟きは、羽澄にも聞こえなかったようだ。




 ============

 キーパーソン登場。

 これで一応話動かせるんですけど……実は大まかな所しか考えていません(死




11月3日  寝不足の朝。

 『題名不定』第14回

 ==================

 教室が非常に騒がしい。
 新しく手に入れたテレビゲームをガリガリとやっていたら朝日が昇っていた本日の俺の調子はすこぶる悪い。もう少し静かにしてもらえると机に突っ伏して寝ることも出来るのだが、いつもの朝よりも格段に騒々しい。これはアレか、嫌がらせか。
「眠そうだね?」
 声をかけられた方へ顔を向けると、幹久がやはり眠そうな表情をして立っていた。コイツも同じゲームを買ってやり込んでいたに違いない。
「お前もな」
 一つあくびして頬杖をつく。俺の席は窓際で一番後ろなので、朝の日差しをもろに浴びてやはり眠い。
「今日に限ってなんでこんなに騒がしいんだ」
「分からないのかね」
 この言い草だと、幹久はこの騒音公害の原因を知っているらしい。
「少しでも聞き耳を立ててみると内容は把握できると思うのだが……まぁ、眠くてそんな気力もなかったか」
 その通り。
「その無関心さはお前らしいが。聞きたいかね?」
「正直どっちでもいい。聞いても騒ぎは収まりそうにない」
 ふむ、と幹久は人差し指で眼鏡の位置を直し、説明を始めた。
「簡単に言えば、転入生が来る、との事だ。お前の席の隣、机が増えているだろう? そこが転入生の席になるのだろうね。それと、こんな中途半端な時期だからだろう、根も葉もない噂が飛び交っている」
 確かに、隣には一つ机が増えていた。眠かったので全然気にしてなかったが。それに、高校も2年目となったこの時期に、転校というのも確かに珍しい。何か特別な事情でもあるのだろうか。
「俺が知っているのはそんなところだ。性別は女という説が有力なようだが……どうだろうね」
 幹久にしては、情報の密度が低い。なんだかんだ言ってやっぱりコイツも眠いのだろう。
 騒がしい教室に顔をしかめながら、幹久と雑談をしているうちに、HRの時間になった。


「はい、皆おはよー」
 先生が朝から眠くなるようなゆったりした挨拶をしながら教室に入ってくる。 先ほどまでとは違い、教室内は静かになっているものの、そわそわとした空気が漂っている。
 転入生ごときでそんなに騒ぐようなことなのだろうか。それとも自分が物事について無関心なだけなのか。幹久からも、似たようなことを言われたことがある。「無関心というのは、それだけで人生を損しているよ。身につけるスキルや経験との出会いのチャンスを、その分見捨ててきているのだからね」だそうだ。そんなものだろうか。
「――とりあえず連絡事項はこれくらいかな」
 そんなことを考えていると、いつの間にやらHRは終わったようだ。ほとんど聞き流していたが、重要そうな事柄はなかったように思う。
「それじゃあ最後に。今日から皆と仲間になる転入生がいるので、紹介したいと思います」
 と先生が言った瞬間、とんでもなく教室が静かになった。
 今までも静かではあったのだが、その比ではない。皆、固唾を呑んで先生を見つめている。突然の事態に先生が目を白黒させている。……というか、怯えているようにも見える。
「え、えーと。麻生さん、入ってきてください」
 教室前方の扉へ先生が声をかけると同時に、教室中の視線がそちらへ集まる。他の人とは違い、俺だけは一種異様な教室の中を見渡していた。なんか面白いくらいに怖い。

 そして、ガラガラと僅かに音を立てながら扉が開けられていく。



 ============

 まだ更新を待っている人がいるのかどうか微妙ですが、なんというか、久々ですね?

 多分、明日もこれです。




11月2日  。

 ・エロゲ的ジョーク集。

 やたら面白いんですが、これで笑える人は真っ当な人間ではなわけd(破裂音




11月1日  。

fateがひと段落着いたので『メモオフ#5』やってたりします。

 で、シリーズ伝統の鬱系BADエンドですが、今回はいつもと違い年長キャラでした……orz

 このシリーズってただでさえ年上キャラは扱いひどいのになー。鬱系BADエンドというか、用意されてるエンディングが両方ともBADっぽいのですが……

 正直、シリーズとしての寿命は尽きてるような気がするんですが、ゲーム単体で見ると悪くない気がします。最後までこの評価でいけるんなら良ゲーだと言えるのではないかと。



 というか、メモオフの次回作が『Memories Off〜それから again〜』って言うのはどういうことだろう。

 内容が微妙に想像つきません……








前に戻る

inserted by FC2 system