げ〜むれびゅ〜

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個人的な感想その2  ver1.03


EVER17 ―the out of infinity―
KID







 
つぐみ萌え!


 空萌え!


 沙羅萌え!!


 2036年ver.優秋萌え!!!





 っていうかね、全員良い味出してるね。ココも、武も、チャミも、マグロも、桑古木も。

 それにしても、35歳のヒロインだとか、41歳二児の母に萌えられるゲームってのは滅多にない。うーむ。

 まぁ、萌え関係はこの辺にして、私が知っている作中の謎だとか伏線だとか、その他諸々をまとめてみます。もちろん、私はこう解釈する、という事です。ちなみに某掲示板を参考にしてる所も多々ありますので。




 ☆題名について

 このゲームの題名は「EVER17」です。そして、「EVER」には、「いつか」「かつて」って意味があります。

 つまり、

 かつて:過去
 いつか:未来

 過去の17:17年前:2017年
 未来の17:17年後:2034年


 「かつて交わした約束と。いつか還るべき場所へ」
 という事です。



 ☆キャラクターの名前について

 ・小町つぐみ

 このキャラは「月海」で「つぐみ」と読ませます。そして、「月海」で「海月」(クラゲ)も引っかけてます。クラゲゴンドラがイベントシーンに関わってたり、優秋のパスワードに「海月の」が含まれる事からも分かりますね。

 で、クラゲは漢字で海月、もしくは水母と書きます。

 クラゲは生物の中でも珍しい不老不死の特性を持っているようです。もちろん殺されれば死ぬのですが、外的要因による死を与えられさえしなければ、自らの遺伝子を直接複製してほぼ無限の寿命を確保できるそうです。

 つまり、ある程度の年齢になると、もう一つの自分を作り出して『不死』を実現させるわけです。この辺がつぐみというキャラを象徴しています。

 月=女性と不死性、そして海=母性という事も関係しているかもしれません。


 ・茜ヶ崎空

 LeMUを管理するシステムを「LEMMIH」(レミ)と言いますが、これを逆から読むと「HIMMEL」(ヒンメル)に。「HIMMEL」は空のデータが保存されている場所であり、日本語にすると「天国」「空」となります。

 そして、LeMUという海の中に「空」がいるということから、空の「存在し、かつ存在しないもの」という説明にも繋がってきます。


 ・松永沙羅

 このキャラは「16歳のセアラが挑んだ世界最強の暗号」という完全な元ネタがあります。ここです。

 この少女の名前が「Sarah Flannery」。これをカタカナ読みすると「サラ フラナリー」。つまり、「倉成 沙羅」。


 ・倉成武

 「武」の方はよく分かりませんが、「倉成」の部分は沙羅のやつから来てるのでしょう。


 ・田中優美清春香菜
 ・田中優美清秋香菜

 実在する双子の名前で、「優美清春香菜」と「流美清秋香菜」という人がいるらしいです。それから取ったのかもしれません。

 もう一つ仮説があって、前作に当たる『NEVER7』に「優夏、ビール離せ!」というセリフがあるようなのですが、これを仮名にすると「ゆうかびいるはなせ」。並び替えると、「ゆうびせいはるかな」つまり優美清春香菜となります。




  ☆ヤミオニの謎

 BWが17年と34年は同一世界であると錯覚していたため、もう一方の世界での声を今の世界の出来事と勘違いしたという事。

 他人にも聞こえたのは、聞こえた音をBWが思念波のような物で他の人にも送信したからでしょう。念話ができるのはココ編にて証明済みです。

 蹴られた音がしても、実際には缶は動いていない(最後はピピが持ってきた)、が根拠となります。



  ☆生態反応の謎

 これについては様々な仮説が立てられます。ここでは私の考えを。

 エンディングでの「生態反応:1」は発現する事ができなかったBWの事を表しているのだと思います。この時点で、LeMUは崩壊してしまっているので、この画面は比喩的な物だと考えるのが自然だと思うからです。

 それで、ゲーム中の「7・6・5」の謎ですが、個人的には17年の方は単なる誤作動で、34年の方は優春による操作(orココの干渉による誤動作)としたい所ですが、もう一つの考え方も。

 17年では表示は6で安定したという事で、その6人は武、つぐみ、優春、ココ、桑古木、空であると思います。空は引っかからないんじゃないか、と思う方もいるでしょうが、あの「空はRSDだから数に含まれない」という意見が出るのは34年だけなので。空のコンセプトからしてもそう設定されているのはおかしい事ではないでしょう。

 ちなみに田中陽一がもう一人だ、という説は却下。いくらなんでもIBFまで数に入れないでしょう。それに、あの時点ではまだ他にも生きている人がいたでしょうし。

 34年では5で表示が安定。これはホクト、沙羅、つぐみ、桑古木、優秋の5人。これで特に問題はないでしょう。

 で、ここからですが、この17年と34年の世界は、BW召喚のために酷似した状況になっていて、2つの世界がお互いに妙な干渉を起こしていると考える事もできるのです。こう考えるとヤミオニの所も説明がつくのですが。

 だから17年では、34年では存在して17年には明らかに居ないキャラ、沙羅が7人目と考え、5人に減る時は34年では数に含まれていない空が外されるという事でしょうか。

 34年では、ココがホクトの赤外線視力で見つけられている描写もありましたから、6人目はココ。7人目は17年と逆の考えで、空という事でしょうか。

 それと、BWを数に入れない根拠は、ココ編において、武に見られている時につぐみがBWに気付かなかった辺りから考えて、BWが熱を発しているとは考えません。それにゲーム内で『熱を発する器官を持たない』のような描写があったので、それらを根拠にBWを数に入れるのは私は否定的です。


 自分としてはあまりこの説は好きではありません。

 考えてみれば、この場面は17年と34年の世界が平行世界であるように匂わすミスディレクションとしての役割の方が大きいでしょうね。



  ☆タイムパラドックスやパラレルワールドとBWの関係

 これが諸説ありすぎて一番面倒なんですけど……、詳しい解釈などは他の考察サイトで見た方がよろしいでしょう。

 特にBWを騙すループ現象(17年の優春への説得が先か、34年の覚醒が先か。あるいは同時であるか)などについても、それぞれの考え方ができるようです。

 この辺は各々が自分の考えで納得すれば良いような気もします。



  ☆石像の背中の傷

 ココ(または桑古木少年)がドライバーで傷を付けたのは 、

・つぐみルート:南を指す石像
・空ルート:天を指す石像
・ココルート(17年):胸に手を当てた石像


 そして、傷が残されていたのは 、

・沙羅ルート:東を指す石像
・ココルート(34年):南、天、胸の3つの石像(東だけ除く)

 ココルートで南と天にあったのは、実際に彫られていたのではなく、ココルート(17年)は、つぐみ・空ルートの統合的内容だったから、その象徴としてあのように表現したという事でしょう。

 つまり、BWが彫られてると錯覚したという事になるでしょうか。

 沙羅ルートの記憶もあるのに東に彫られてなかったのは、17年と34年が別の世界だと気付いた後だからかもしれません。



  ☆パスワードの謎

 優編にて出てくるパスワード。これを読むために必要な行為は「極限まで傾ける」ですが、これは「2次元を1次元に近づける」という意味を含んでいます。優秋のセリフに「バーコードは2次元なんだから……」のようなのがあったと記憶していますし。

 そしてパスワードの内容は「海月の虚空に秋涼し時鳥」。これは、ホクト(BW)を騙すためのメンバーを表しています。

・海月 → 小町つぐみ
・秋  → 田中優美清秋香菜
・空  → 茜ヶ崎空
・涼  → 桑古木涼吾

 沙羅は、巻き込まれただけで、17年の事件にも関係していないので、入っていません。

 そして、このパスワードをかなにすると「うみつきのこくうにすずしほととぎす」。これを並べ替えると「ほくとのこすうみすぎしときにつうず」。つまり、ココが言っていた、「ホクト残す海、過ぎし時に通ず」であり、BWを騙す事により、4次元を3次元に近づけさせ、過去の武たちを救うという意味合いが込められています。



  ☆ココのコメッチョなど

 ココによるコメッチョや、いきなり出てくる話は、ゲームの内容を表しています。

・幽霊の話 → 「認識の違い」から、ゲーム内の人物と、BWの関係の暗喩。

・医者と看護婦の話 → 「まったく違う場所で起こっている話」という、このゲームの根本の叙述トリック部分の暗喩。

・イルカの話 → 一人称視点における、自分の顔が見えないのを利用した叙述トリック的部分(もしも武が桑古木だったら、という事)の暗喩。

・八百比丘尼 → 死なずに待ち続ける、不老不死。つまりはつぐみの暗喩。

・浦島太郎 → 戻ってくると驚くほど時間が経っていた。つまりは武の暗喩。そして、優が八百比丘尼と浦島太郎の話を結びつけようとしたのは、つぐみと武の関係の暗喩。もちろん、海の中を結び付ける根拠に使うのは「LeMU」での出来事から。


 ☆「不死」について

 ココ編で「肉体の不死」「記憶の不死」「遺伝子の不死」という三つの不死が出てきます。

 これは、

・肉体の不死 → つぐみ
・記憶の不死 → 空
・遺伝子の不死→ 優美清春香菜

 がそれぞれ対応しています。



 ☆指が6本?

 PS2版パッケージの沙羅は指が6本あったりしますが、これはゲーム中でのホクトの「6つめの指が……」という表現と関連があるのでしょう。意味はないかもしれませんけどね。






 他にも思い出せば加えていきます。「ここはおかしいだろ」とか「こんなのもあるよ」って方は私にメールを送ってください。



 それにしても、個人的にこのゲームの最大の見せ場はココ編で優春に「あなたよ」と語り掛けられる所だと思います。私はあのシーンで「このゲームやって良かった」と震えがきましたので。

 後のBW出現後は、ハッピーENDに向かうための長い長い蛇足のような物だったりするかと。別に悪いわけじゃないので、蛇足と言ってしまうとあれですが。

 とにかく、このゲームは良かった。マグロのCGは笑った。







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