げ〜むれびゅ〜

TOPページへ
前のページ

個人的な感想  ver1.00


メイドさんと大きな剣
May-Be SOFT







 
零那萌え。





 いや、まぁ、そんなことはどうでもいいんだけど。<いいのかよ


 惜しい。あまりに惜しいのです。

 何が惜しいかって、もうちょっとなんとかすれば確実に面白くなるのに、そうはしていない所。

 シナリオに関して言うならば、日常描写は好みはあるにしても、それなりに良いでしょう。そして戦闘描写、コレも悪くない。悪くないからこそ、悔やまれる。

 何で敵役がいないんですか。ヒロインであるメイドが戦う。いいですよ、キャッチーな感じですよ。「ギャップ」を売りにしてるんだから狙い的にも正解ですよ。しかし、戦闘するのは身内の訓練のみ……。そりゃいくら描写が良くても緊張感に欠けるってものです。

 戦闘の役割としては、それぞれのヒロインが持っている剣とかの薀蓄を語るのに加えて、基本的に「ヒロインの成長」が関わってくるので(特に終盤)シナリオの要素としてみると、戦闘はそこまで酷い事になってはいません。が、敵役がいてこその展開もあるのに、しかもその要素になりえる設定も出してきているのに敵役を出さない。惜しい……

 そしてもう一つ惜しいのが主人公。なにが惜しいって、こいつ「いらない子」なんですよ……。このゲーム、基本的にシナリオが「ヒロインの成長劇」なんですよ。主人公、その手伝いをするだけ。てか、手伝いすらしてないシナリオもあるんですが。なんと言うかこの辺、前にプレイした「秋色恋華」とまったく同じ。ヒロインのほうは丁寧すぎるくらいに書いてるのに主人公側の描写が物凄く希薄。

 ヒロインが戦ってるんですから、主人公もそれに触発されて戦うシナリオがあってもいいじゃないですか。戦えないまでも、知略を活かした戦いを見せてくれてもいいじゃないですか。普段はダメなやつでも、実は器はでかいみたいな所を見せて権力フル活用で戦ってみてもいいじゃないですか。やたら打たれ強かったり、戦いの展開についていけるほどの目も持ってたりするじゃないですか。……なんで何にもないんですか。

 例外的に零那シナリオ最後で主人公が戦う決意をしてますが、決意した所でシナリオは終わって、戦ってるのはエピローグだけ。「 そ こ が 一 番 盛 り 上 が る 所 だ ろ う が」と言いたかった。しょぼーん。


 で、何でこんなゲーム内容になってるかって言うと、多分スタッフは考えた上でわざとこういう作りにしてるワケで。

 このメーカーのほかのゲームを見てみると完全に「お気楽キャラ萌えゲー」のメーカーさんなわけです。なのでこのゲームに関しても、そこに徹してる訳ですよ。

 戦う女の子がメインな訳だから、主人公は目立ってはいけない、むしろ邪魔(主人公をなくせばいいがそれだとメイドって要素が弱くなるから却下)。そして可愛い女の子を主体にお気楽シナリオを展開したいわけなので、敵役など作らず身内同士の戦いのみで大した怪我なんてしませんよ。そんなシナリオデザイン。正直、商品としては正しいような気さえするのが嫌な所……。もちろん、そんなに時間をかけられない、という理由も大部分を占めていたのでしょうが。

 というか、ここまで「もったいねー。もったいねー」とか言いながらプレイしたゲームは珍しいです。あーもったいねー。

 あれですよ。コレで主人公の話もちゃんと盛り込んで、魅力的な敵役も加えた完全版が出れば買っちゃいそうなほど惜しいと思ってますよ。いや、ほんと。

 てかエロなんていらないから、ちゃんとシナリオ書いてくれればよかったんだよー<もしかしたら少数派かもしれない






客観的な感想へ


inserted by FC2 system