げ〜むれびゅ〜

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キャラ紹介 ver1.23


Missing Blue
トンキンハウス



注意:めっちゃネタばれしています。内容が知りたくない場合読まないでください。





 まだゲームをやった事の無い人はできるかぎり読まないでください。しかし、MBをやる予定が全然無いと言う人は、読んでみても良いかもしれません。 これを見てやる気になっってくれたら嬉しいので。


 ネタバレキャラ説明の前に少しだけ世界設定の説明。

 この世界は主人公のIPSによる世界の構築(建築物だけでなく、物理法則なども変わっているハズ。ただし、主人公が現実の世界として許容できる範囲でのみ)により、 現実世界に近い『現実界』寄りと、夢物語のような『幻想界』寄りに分かれていく。

 現実界寄りのキャラは「春日瑞希」「矢城静乃」「折坂命」「緋山花乃香」。 幻想界寄りのキャラは「丹雫瑠羽奈」「シーナ・アリール」「美角唯芽」。そのどちらでもなく中間的で不安定な存在であるのが「璃月沙夜」「神瞳かりん」、この2キャラはどうやっても消滅する運命にある。


 それではネタバレありなキャラ紹介へ。

 キャラ紹介と言うより、この世界での各キャラの役割と、存在意義みたいなものにおける個人的見解、というのが正しいかもしれない。


・牧村功司

 この物語の主人公であり、この世界を作った中心人物。現実世界が退屈で、よく瑞希に愚痴をこぼしていた。マラソンをサボろうとして逃げている最中にトラックに轢かれ意識不明の重体に。

 その時瑠羽奈に出会い、このゲームの舞台となる世界を構築。そして、その世界で生活する事になる。現実世界での記憶はあるが、この世界と矛盾する記憶は自ずから封印される傾向にある。

 言ってしまえば辛い事から逃げ出した無気力人物である。 その主人公が元の世界を肯定し、前向きに頑張るようになるのがMBの主題だと思う。そのため瑠羽奈がかなりひどい扱いを受けているように思うが。



・丹雫瑠羽奈

 種族はサキュバス。事故により意識不明であった主人公の魂と出会い、惚れる(?)。そして力を与えてこのゲームの世界を作る手助けをする。

 つまり、瑠羽奈は主人公と対等な位置にいるキャラクターなため、IPSによる世界の違いで影響を受けない(現実世界に近くなっても空飛べるしね)。

 瑠羽奈は主人公に好意を抱いているはずだが、恋愛の手助けをしてくれたりする。『愛は奪うものではなく与えるものだ』を地で行くかなり損な役回りだろう。

 この世界は主人公と瑠羽奈の「本当の世界」へ行くための予行演習と言うか、通過地点のようなものらしい。



・春日瑞希

 瑠羽奈と対局なキャラクター。瑠羽奈の意向が『現実を忘れて楽しく過ごそう』とすれば瑞希は『辛くても現実を見つめていこう』である。

 元の世界で主人公の幼馴染みであり、恋人でもある。しかし、主人公が事故に遭う前あたりから多少喧嘩している。理由は主人公が現実世界に不満を持って「俺が死んだら……」などの後ろ向きな発言を連発するため。

 主人公が意識不明の重体になって、「もっと真剣に聞いてあげるべきだった」と後悔し、病院で主人公が目覚めるまで付き添う(幻想サイドで終わった場合どうなるのかは不明)。

 この世界にやってきたときに、主人公の幼馴染みの立場に『璃月沙夜』がいたため、自分は必要の無い人物だと知る。しかし、それでも主人公に戻ってきて欲しいため、転校生という立場で主人公に近づく。



 彼女が渡してくれる『水晶』だが、その時点での主人公の意志が現実寄りであれば『赤』、幻想寄りであれば『緑』、どちらとも言えない場合は『青』に発色する。

 これは瑞希が創り出したと言う訳でなく、この世界に来た時にいつのまにか持っていた、という感じだろう。なんとなく、少しだけ現実寄りに向かう事に協力している気がする。 まぁ、でも単純に主人公の意志のバロメーターと思えば良いハズ。特に深くは物語の要素と絡んでいないと思う。



・璃月沙夜

 この世界の主人公の幼馴染みとして、現実世界の象徴である春日瑞希の代わりに主人公自身の内面から生まれたキャラクター。

 主人公の父親が絵描きである事や、現在主人公が絵を描いてない事、沙夜が美術部で絵を描く事が好きなのは物語上重要な意味を持っている。

 主人公の『幼馴染み』という立場で生まれてきたためか、幻想界寄りに行くと現実世界での『幼馴染み』である『春日瑞希』との関係を打ち切るため、存在が消えてしまう。 逆に現実世界寄りに行くと、もちろん本来の『幼馴染み』が春日瑞希である事を思い出してしまうので、沙夜の存在は消えてしまう。

 沙夜自身それが分かっているらしい。それでも主人公を慕う姿は、見ていて涙を誘う。



・神瞳かりん

 主人公の内面の『正義感』が実体化したキャラクター。かりんが主人公を元の世界に戻そうとしている事から考えて、主人公は無意識には元の世界に戻る方が良いと思っているらしい。

 主人公を元の世界に戻すのが使命であり存在意義なので、『主人公とこの世界で一緒にいたい』と思った時点でかりんの存在は消えていく。主人公が現実世界に帰る事になったら使命を果たした事になるので、もちろん消える。

 だから、どのストーリーでも消えまくる。最後まで一緒に過ごせるのは『唯芽ルート』と『かりんハッピーENDルート』のみだが、これも絶妙なバランスで存在を保っているだけで将来的には多分消える。

 かりんも自分がどういう存在で、この世界がどういう所か知っているのだが、それでも主人公を守り抜く姿はやはり涙を誘う。

 ちなみに『女騎士』であることや、自分を守ってくれる事、物語後半で出てくる『仮面の男』は主人公の心の中に残っているある物に起因するのだが、それはゲームをプレイして確かめて欲しい。



・矢城静乃

 ここからサブキャラクター。まずは主人公の親戚である矢城静乃。

 主人公の事を慕っているらしく、瑞希と同じくこの世界に主人公を助けに来た。が、瑞希と少し違い、主人公と一緒に幸せに暮らしていけるならそれで良いと考えている節がある。

 これは元の世界では主人公と気軽に会える状況ではないため、そして主人公が現実世界に戻っても瑞希とくっついてしまうと思っているために、たとえ夢の中でもお兄様と一緒に楽しく過ごせるならそれで良いと思っているからだろう。

 静乃はIPSによる世界の違いにより、『法術』が使えたりする。これは、現実世界でも小さい頃不思議な力が使えたという話があるらしいので、幻想界寄りのとき、静乃が「この世界では使えるかも」と考え、主人公の前で実行し、主人公が納得してしまったからだと思われる。



・美角唯芽

 ナマハゲで風紀委員。「悪い子はいねぇがぁ〜」から来ているからと思われる。

 唯芽シナリオは世界の謎にまったく触れないため、桃太郎一味と同じく『楽しい幻想界』を象徴するキャラクターだろう。

 唯芽ルートは『つまらない現実』の対局としての欲望が鮮明に表れていると思われる。それでいて、この唯芽と言うキャラが生まれたという事により主人公ロリコン説浮上(笑)



・折坂命

 主人公が意識不明になったトラックとの衝突事故に関わる人物。主人公がマラソンをサボろうとしていた所を見つけ、追いかけているときに主人公が事故に遭ってしまった模様。

 この事から考えると、主人公は「自殺しよう」と真剣に考えていた訳ではないのだろう(勇気が無かっただけという説も)。自分の責任もあると思っているし、主人公を心配しているため、この世界に来てしまう事になる。

 全てを知っているからこそ、この世界でのマラソンの選手立候補のとき主人公の方を見ていたのだろうし、練習に付き合うのだろう。

 ……はずなのだが、静乃サブルートでは主人公の記憶が生み出した存在になっている。謎。



・シーナ・アリール

 種族はマーメイド、つまり人魚。

 このキャラのシナリオも世界の謎には触れない。私の想像だが、シーナは主人公の考える『理想の女性』であるのだと思う。瑠羽奈シナリオで少し話題になるのだが、瑠羽奈は「主人公の理想の女性の姿を取る事もできた」と言っている。 主人公の一目ボレっぷりや、瑠羽奈が簡単にシーナと付き合う事に協力するのも、そのあたりが関係してるのかもしれない。

 もしかしたら、このシナリオはMBのシナリオを他の視点で見たものを表わしているのかも。

 メインシナリオ        シーナシナリオ


 主人公       →     シーナ  (元の世界から逃げる)

 瑞希        →     マリィ   (連れ戻しにくる)

 瑠羽奈       →     主人公  (帰って欲しくない)


 みたいに。



・緋山花乃香

 彼女に関してだけはシナリオ上どういう位置にいるのか特定できない。何故かと言うと、主人公はトラックとの衝突事故で意識不明の重体という前提条件がこのゲームではあるが、このシナリオでは違う。 トラックに『轢かれそうになった(または轢かれたが無傷)』次の日、『自転車に轢かれて』この世界にきたという設定になっている。

 一応、実はトラック事故の方でこの夢を見ていて、『16日には復活していたのだが次の日の自転車との接触事故(?)で記憶が混乱』という説も挙げられるが……トラック事故で無傷なのはやっぱりおかしいか。

 それにくわえ、彼女だけこの世界で現実世界での記憶を持っていない(命も静乃サブルートならそうだが)。元の世界に戻ってもやっぱり覚えていない。この世界の花乃香は主人公の創り出したものと考える事もできるが、それだと主人公が知らない花乃香の没小説の事が、夢の世界で出てくる訳がない。

 無意識下で主人公の事を心配しており、この世界に来て、元の世界の事を覚えておらず、現実世界に帰ったときにはその記憶を封印している、という考え方もできるが、いまいちパッとしない。

 彼女のシナリオに行くためには、初めに現実界寄りにいくにも関わらず、静乃の誘いを断り、瑞希からも離れ、この世界に来るきっかけになったマラソンにも出ない、という事からバッドENDだと個人的に考えている。

 何か意見等があればメールでお願いします。






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